春になり、日中はだいぶ暖かく感じられるようになりました。
最近は天気の変化も激しく、頭痛を訴えて整骨院に来られる方も多いです。
今日は頭痛について、まとめました。
頭痛は大きく分けると大体３つに分類に出来ます。
１）緊張型頭痛
２）片頭痛
３）群発頭痛
頭痛は慢性化すると、長期間の薬の服用で、薬が効かなくなり頑固な頭痛になる方もよく聞きます。
特に女性の方は、痛み止めの薬を頻繁に服用されている方が多い傾向があります。
そのような方にも治療はとても効果的で、即効性があります。
治療は主に緊張した頭の周りや、頚、肩の周りの筋肉を緩め、頭への血液の流れを正常にし、筋肉の緊張緩和だけでなく、ストレスの軽減や心身のリラックス効果も期待できます。
①・緊張型頭痛 → 頭がしめつけられるような痛み
肩や首の筋肉の緊張により頭が痛む「緊張型頭痛」は、肩こりや目の疲れからくることが多い日本人にはもっとも起こりやすいタイプの頭痛です。
頭をしめつけられるような重苦しい痛みがいつからともなく始まり、長く続く頭痛です。
緊張型頭痛の特徴
☆後頭部から首筋にかけて、グゥーッと両側が痛む
☆頭を輪っかでギリギリとしめつけられるような痛み、頭の上に重りが乗ったような頭重感
☆首や肩の緊張を伴う
☆急激に痛みが始まり、ダラダラと続く
☆首を回すと、フワーッと一瞬めまいがすることがある
☆一日中パソコン操作やスマートフォンを操作するなど眼精疲労が多い人
緊張型頭痛は筋肉から痛みが発せられる頭痛です。
頭から首、肩にかけての筋肉が緊張し、血流が悪くなると疲労物質が筋肉に滞り、神経を圧迫して痛みが起こります。
筋肉の緊張は、長時間の同じ姿勢をとり続けたり、心配や不安などの精神的なストレスが原因で起こりやすくなります。
一度頭痛が起こると、痛みによって筋肉の緊張や血流の悪さが増幅され、さらに頭痛がひどくなりいつまでも続く、という悪循環に陥ることがあります。
②・片頭痛 － こめかみが脈を打つようにズキンズキン
頭痛持ちと言えば「片頭痛」と言うように、左右どちらかのこめかみがズキンズキンと脈を打つとともに痛み、女性の方に多いのが特徴です。遺伝的なことも言われています。
片頭痛の特徴
☆20〜50歳代の女性に多い
☆頭の片側のこめかみを中心に痛み、ひどくなると頭全体に痛みが広がる
☆脈を打つのに合わせてズキズキ、ガンガンと痛み、頭を振ったり身体を動かすと痛みが強くなる
☆痛みのピークに吐き気がしたり、吐くことがある
☆頭痛は月に1〜3回程度で、ひとたび起こると半日〜3日間くらい続く
☆頭痛が起こる前に、目がチカチカするなど前兆症状が起こる場合がある
☆親子で遺伝することが多い
片頭痛は頭部周囲の血管が広がり、炎症を起こし痛みが起こる頭痛です。
主にストレスやホルモンバランスの乱れ、アルコールや食事などがきっかけとなることが多いと言われています。
血管が拡がって炎症を起こすと、その周囲の神経が刺激を受けて痛みが現れます。
③・群発頭痛 － 男性に多い強烈な痛みの頭痛
他の頭痛に比べ患者数も少なく、一般にはあまり知られていない頭痛ですが、痛みの強さは想像を絶する痛みです。
「群発期」と呼ばれる頭痛発作が起こる時期は個人差があり毎年1、2回という人が多いようです。
群発頭痛の特徴
☆男性に多い
☆痛くなるのは、いつも決まった片側
☆痛みはかなり強烈で、目の奥をフォークでえぐられるようだったり、痛くてじっとしていられないほど
☆痛みの持続は２０分〜3時間で、その時間が経過すれば消失する
☆ひとたび起こると1〜2ヶ月の間は連日痛みが起こる
☆痛みは深夜など、決まった時間に現れやすい
☆頭痛がある間、痛みがある側の目が充血したり、涙が出たり、鼻水が出たり、額に汗をかくなどの症状を伴う
群発頭痛の原因は残念ながらはっきりわかっていません。
ただ発作中は目の後ろあたりにある太い血管が腫れ、その血管により周りにある神経が刺激されて、激痛が起こると言われています。
痛みと同時に充血や鼻水、発汗などの症状が現れるのは、自律神経の刺激によるものです。
以上が頭痛の代表的なものです。
このは整骨院の鍼灸治療の特徴は緊張性頭痛を治すには、血液の流れを良くし、片頭痛の治療では、血管拡張を鎮め血液の流れを抑えると言う、全く逆のことをしなければいけません。
これは肩や首に鍼を『する』、『しない』と関係はありません。
手や脚という、どちらの頭痛にも用いる場所に鍼をしても身体の状況に合った結果が現れると言うことです。
鍼灸治療には、興奮している状態は鎮めるように、弱っている状態は活性化すると言う作用を持っています。
これが鍼灸治療の２面性と言う特徴で人の自然治癒力の基である免疫の働きと、同様の働きをしています。
気になる方は是非一度ご相談ください！！
